日本人弁護士(日本・香港・NY州)による国際相続・海外企業法務

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日本人弁護士(日本・香港・NY州)による
香港財産相続・海外企業法務
香港(永住権保有)在住・日本人弁護士による国際企業法務・相続・資産管理

香港で、日本人・日本企業が関係する国際企業法務・国際取引契約・国際相続・海外資産管理の実績(全国対応)を多数有する弁護士の絹川恭久です。

日本、NY州及び香港3つの法曹資格を持ち、日本(15年以上)と香港(5年以上)でそれぞれ実務経験を持っております。
国際相続の極意 Inheritance Laws in Japan

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コロナ下の香港渡航②(入境編)

更新日:2021.3.27

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私弁護士絹川は、いまだコロナ騒動冷めやらぬ中、2021年3月に成田から香港に渡航しました。せっかくですので、渡航の体験記を何回かに分けて投稿していこうと思います。

日本アルプス(飛騨、木曽、赤石)の冠雪がきれい(中央は飯田盆地)

香港国際空港でのPCR検査手続き

さて、前回は日本からの出国について書きましたが、今回は香港入境について書きます。詳細について書くこともできますが、あまり細かく書くと誰かに怒られちゃうかもしれませんので、ある程度大雑把に書きます。

まず着陸して飛行機がゲートにつくと、何事もなくCAさんに促されて手荷物を持って飛行機から降ります。ゲートからターミナル内を歩いていると「到着客はこっち」という感じで誘導され、そのままPCR検査センターまで移動します。検査センターといっても香港空港内のターミナルの一部を利用して作ったものです。

香港空港ターミナルの「Y字」部分の先にある島型ターミナル(ゲート200番台)全体がPCR検査センターとなって、パテーションで順路が作られて検査を受けるスペースになっています。

検査センター(検査+待機場所)は空港内

要するにイミグレを抜けて預け荷物を受け取る前にPCR検査してしまう、ということのようです。この検査センターで、持ってきたQRコードやホテルの予約証明などを見せて、認証番号のついた名札や腕にリストバンドなどがつけられます。いわゆるリストバンドのGPS管理に必要となるStayHomeSafeアプリもここでインストールさせられます。香港の携帯番号を持っていると番号も登録されます(香港携帯番号を持っていない人はどうなるのだろうか?)。
途中で看護師のような人に鼻に綿棒を突っ込まれて検体を採取された後、同センター内の待機場所に誘導されます。

検査センター(本来ターミナルなので広々快適)

PCR検査後空港内での待機

待機場所では水とサンドイッチなどの軽食が与えられ、各人に割り当てられた席で待機することになります。隣とは1.5メートルずつ離れており、wifiもつながるので仕事をしたり持ってきた本を読んでいればさほど苦痛でもありません。トイレも普通に行けます。家族連れは少し離れた場所で待機するよう配慮もされています。

待機場所(一人一席・椅子の背中に番号)

仕事したり軽食を食べているうちに2時間ほど経過すると特に結果が知らされることなく、係員に移動開始するように指示されます。おそらくPCR陽性の人だけが別扱いとなるので、陰性が確認できたということなのでしょう。

いざ入境、市内の景色を目に焼き付け・・・

この後は普通の香港入境と同じ手順です。香港IDがあれば自動改札機で指紋を押して入境完了です(個人的に1年ぶりの指紋認証は感慨深かった。)。預けたバッグを受け取ったら、指定の自主隔離ホテルまでの護送バスの待合所まで誘導されます。いくつかのホテルの滞在客を7,8人ほどまとめて1台のマイクロバスに乗せて運びます。時期が時期なのでほとんど待つことなく、すぐにバスは発車しました。

香港の街中風景(普通の日常生活がある)

「ここで逃走したら指名手配されるのかな」などと考えながらバスに乗って香港の日常風景を見ることになります。交通は相変わらずの割り込みと渋滞です。これから21日は缶詰なので見納めと思って町中の風景をじっくり目に焼き付けることをお勧めします。

いくつかのホテルをめぐって各滞在客を降ろしつつ、自分のホテルについたらバッグを持って降りることになります。ホテルでは防護服(といってもビニールのやつ)を着たスタッフが玄関で数名物々しく待っていて、すぐにロビーに入るように誘導されます。町中の人からは「保菌者が来た」みたいに見られているのだろうか、と若干むず痒い思いをしながらそそくさとホテルに入ります。

チェックインから隔離部屋と感動の初対面

後はロビーでチェックインをしてそのまま部屋へ入室。チェックインは通常時とあまり変わりません。私は食事の時間だけが気になったので受付に2,3点質問したらそのまま入室しました。入室したらStayHomeSafeアプリをアクティベートして入境に必要な手続きはすべて完了。あとはこれから夢の21日間(監獄?)隔離生活をわくわくした気分で開始することになります。飛行機が着陸して大体5時間以内にはホテルについていました。

ホテルのロビー(スタッフが物々しい服)

以上の入境手順をまとめると、さすが香港、ロジスティクスの効率性は世界最高峰。日本人だろうと他の外国人だろうと誰もが混乱せずに納得するPCR検査+入境体制を構築していると思いました。各担当者もそこそこの英語力(+たまに日本語も)でコミュニケーションに難はないし、医療(PCR検査)、行政(イミグレ)、物流(ホテルまでの輸送)の連携も完璧。こういう効率性は日本人も見習わなければならないよな、という感じです。日本は医療、行政、物流各担当者の語学力の部分で人材がいないから同じことをやろうとしてもできないのかな。オリンピックは有観客開催無理でしょう(失敬!)。これから21日の隔離生活、ここもまた気づきと発見が色々ありますので、次回に続きます。

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